2021/06/18コンクルージョンご紹介8
本日は今月の第4週に販売のコンクルージョンからST26(26cm内径)の「花梨瘤/紅」をご紹介します。東南アジアを中心に自生するマメ科シタン属の広葉樹。杢、瘤共にその華やかさはまさに銘木界の花形的存在と言えます。中でも濃い赤みを持つ「紅」は実は非常に希少度が高い樹種であり入手は年々難しくなる一方です。
その変化に富んだ表情に魅せられる人は数知れず。材は緻密で、手に取った瞬間ズッシリとした重みが有り、これぞ銘木!と納得させられる質感を持っています。
花梨は遣唐使によって唐より伝来した「唐木」の中に数えられる一種。今回フレームには、同じ唐木の中でも三大銘木と謳われる「黒檀」を使用。「朽ちることが無い」と言われるほどの高い密度とその漆黒の杢肌から「森のブラックダイヤモンド」とも称される銘木です。
一見すると真っ黒な杢肌ですが、よく観察するとその中に茶や赤の絶妙なトーンが隠れていることに気がつきます。黒檀は黒いものほど高級とされますが、個人的にはこういった色変化が見える部分も黒檀の旨味であり面白い部分であると感じます。
中間材には、厳選された強い明滅を放つ「栃縮み杢」を使用。いやはやこのコントラスト、美しいの一言です。
数ある銘木の中でも熱狂的な人気を誇る銘木「花梨瘤」。初めての方は勿論、通な方でもやっぱり欲しくなる銘木中の銘木です。