2021/06/09コンクルージョンご紹介
6月16日(変更)→今月の第4週に販売のコンクルージョンよりST23(23cm内径)の「黒柿・極上杢」をご紹介。実は、一言に黒柿といってもその模様は実に様々です。その定義は人にもより曖昧ですが「縞杢」「網杢」「変わり杢」「孔雀杢」など幾多もの呼び名が存在します。こちらの個体は言うなれば、ほぼ孔雀杢と言っても良いほどの模様の出方、文句なしのコントラストを持つ一本。
輪っか状の模様が連なっており、やや輪郭が溶け合うような表情であることから「孔雀杢」ではなく「極上杢」としていますが、これほどの存在感であればもはや何杢なのかなど、意味を持たないかもしれません。
裏面は網杢と言ったところでしょうか。非常に美しく両面にしっかりと模様が入っており、表と裏で全く異なる表情を持った仕上がりとなっています。
フレームには、刀のような重量と密度を持つことから名付けられた銘木「鉄刀杢=タガヤサン」を両面贅沢に使用。グリップの印象をキリリと引き締めています。
中間層にはしっかりと模様の出た「栃縮み杢」を使用。コンクルージョンが持つ優美な曲線を強調しつつも黒柿の模様を引き立てます。
ネットカラーも黒柿をイメージした同色系でまとめることで、全体として非常に調和が取れた一本に仕上がっています。