2020/10/06コンクルージョン紹介〜その4
昨日に引き続き、10月09日に販売のコンクルージョンより内径26cmの2本をご紹介します。1本目は「クラロウォルナット瘤」。ブラックウォルナットを台木に、ヨーロッパ産のイングリッシュウォルナットを接ぎ木して出来る非常に珍しい品種です。2つの異なるウォルナットの拒絶反応から生まれる激しい瘤模様と複雑な色彩は他のウッドでは出せない独特のものがあります。ただでさえ希少価値が高い樹種ですが、接ぎ木により成長が極めて遅く、材は枯渇の一途なのです。
2本目は「クラロウォルナット杢」。先ほどの瘤とは部位違いとはいえ、全く別種のよう。そう、この樹種の面白いところは、この個体差にあります。「ブラックウォルナット」の部分が強いか、はたまた「イングリッシュウォルナット」の部分が強いか。同じ樹種内でありながら全く異なる表情を見せる様は、さながらロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」のよう。銘木通にクラロ好きが多いのも納得です。