2020/10/02コンクルージョン紹介〜その2
昨日に引き続き、10月09日販売のコンクルージョンの中から23cm内径の「ホンジュラス・ローズウッド」をご紹介します。非常に高い密度と耐久性がある上、独特の縞模様と色彩を持つその美しさからギター材として有名ですが、現在ワシントン条約の取引規制対象となった南米ベリーズ原産のローズウッドです。
今回こちらはフレームにも面白いウッドを使用。ビルマ(ミャンマー)語で「メーザリー」、和名は「鉄刀木:タガヤサン」と言い、その硬さと重さはまるで「鉄の刀」のようである事からその名がついたと言われる重厚なる銘木。黒檀、紫檀(つまりローズウッド)と並び「唐木三大銘木」に数えられる希少杢。唐木三大銘木のうち2種を組み合わせた職人のマニアックかつ遊び心溢れる一本です。
続いては、その巨大さと生命力に畏敬の念を込め「御神木」となる事も多い、聖なる銘木「楠:クス」。葉や幹を削ると甘い芳香があり害虫を退ける「樟脳」の材料としても有名です。特有の玉模様と黄金色の杢肌が美しく一目で「楠」と分かる表情です。
こちらはフレーム材にはチェリー(桜)を使用。その淡く柔らかな表情が、楠瘤の繊細な色彩を引き立てる非常に上品な一本に仕上がっています。
【コーヘイメモ】
グリップ材とフレームの継ぎ目、最も材が薄くなるこの部分が、節や瘤目と重なると、若干欠けたような状態になることがございます。職人も私たちも確認しておりますが、杢の特性を考えた上で、見た目、使用感共に全く影響しないことから出荷させて頂いております。これもまた、その個体が有する個性の一部と捉えてお楽しみ頂けますと幸いです。